エコファーマーについて
お知らせ2013.10.18(金曜日)
エコファーマーとは、い草だけでなく農作物全般で「持続性の高い農業生産方式」を目指す農業者(法人を含む)の愛称です。 この「持続性の高い農業生産方式」に関する「導入計画」を策定し,県知事の認定を受けた方が「エコファーマー」となります。
エコファーマーが取り組む技術
エコファーマーが取り組む技術としては 主に3つあり
- 土づくり(堆肥散布等)
- 化学肥料低減技術(有機肥料を多く使い化学肥料をひかえる)
- 化学農薬低減技術(農薬散布をひかえる)
この3つの技術に目標をたて、その目標を達成するように頑張って行こうという取り組みです。(毎年どこまで達成してるかは報告しなければいけません)
持続性の高い農業生産方式の構成する技術
※作物ごとにどのような生産方式が定められているかは、各都道府県の導入方針をご覧下さい。
農林水産省が示しているエコファーマーが取り組む技術は下図の通りです。
1 土づくりに関する技術 | |
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①たい肥等有機質資材施用技術 | 土壌の調査を行い、その結果に基づきたい肥等有機物資材を施用する技術 |
②緑肥作物利用技術 | 土壌の調査を行い、レンゲ等の緑肥作物を栽培して、農地にすき込む技術。 |
2 化学肥料低減技術 | |
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①局所施肥技術 | 化学肥料を作物の根の周辺の肥料が利用されやすい位置に集中的に施用する技術 |
②肥効調節型肥料施用技術 | 肥料成分が溶け出す速度を調節した化学肥料を施用する技術 |
③有機質肥料施用技術 |
なたね油かす等の有機質肥料を化学肥料に代替して施用する技術 |
3 化学農薬低減技術 | |
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①温湯種子消毒技術 | 種子を温湯に浸漬することで、種子に付着した病原菌等を殺傷する技術 |
②機械除草技術 | 機械を用いて、畝間・株間に発生した雑草を物理的に駆除する技術 |
③除草用動物利用技術 | アイガモ、コイ等を水田に放飼し、除草を行わせる技術 |
④生物農薬利用技術 | 天敵等を利用し、病害虫を駆除する技術 |
⑤対抗植物利用技術 | 土壌の線虫の生育を妨げる物質を分泌する植物を栽培することにより、当該線虫を駆除する技術 |
⑥抵抗性品種栽培・台木利用技術 | 病気や害虫に抵抗性を持つ品種の農作物を栽培したり、台木として利用する技術 |
⑦土壌還元消毒技術 | 土壌中の酸素濃度を低下させることで、土壌中の有害動植物を駆除する技術 |
⑧熱利用土壌消毒技術 | 土壌に熱を加えてその温度を上昇させることで、土壌中の有害動植物を駆除する技術 |
⑨光利用技術 | 害虫のなかには、特定の色に誘引されたり、忌避する性質があり、そのような色彩(光)を利用して害虫を駆除する技術 |
⑩被覆栽培技術 | 不織布、フィルム等の被覆資材により作物を病害虫から物理的に隔離する技術 |
⑪フェロモン剤利用技術 | 害虫のメスが放出するフェロモンを利用し、オスをトラップで捕殺したり、交信を撹乱する技術 |
⑫マルチ栽培技術 | 田畑の表面を紙、フィルム等で被覆し、雑草の発生を抑制する技術 |
い草農家のエコファーマー取得率
全国のイグサ農家でエコファーマーを取得しているのは詳しい人数は分かりませんが、まだまだ少ないらしいです。
なぜこんなにも少ないかと問い合わせたところ、取得するのに多少の努力は必要ですが、エコファーマーを取得しても所得が上がる保障がないので悲しい事ですが少ないようです。
ということはエコファーマーを取得しているい草農家の方々は、所得とか関係無しに、
より良い「い草」・「畳表」を追求し、安心・安全なものを提供しようと頑張っているのではないでしょうか。
エコファーマーへの期待
以前は、「減農薬」・「準有機栽培」と畳表の説明がありましたが、現在は使えなくなっています。
しかし、エコファーマーを取得して実行していることは、「減農薬」・「準有機栽培」をしていることと同じなのです。
まだ、エコファーマーは聞きなれていませんが、エコファーマー取得農家の畳表で張替えして欲しいとお客様から言ってくるようになって欲しいと期待しています。