畳のつくり
知っているようで知らない、
畳のつくり。
皆様のお宅にある畳は、大きく3つの材料からできています。
畳の張替え(畳替え)を行うにあたっては、3つの材料それぞれの状態を見て、最適な方法を選択することで、1つの畳を長くお使いいただけます。
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- 畳表(たたみおもて)
- 畳の表面に縫い付けられているのが「畳表」です。い草の茎で織られたゴザです。太さや色が均一になるい草の真ん中の部分が主に使われ、長いい草を用いた畳表ほど高級品となります。表と裏の両面を使うことが出来ます。
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- 畳床(たたみとこ)
- 畳の土台になるものです。畳としての機能・性能を決める重要な部分で、その選択の幅も様々です。昔からある稲藁100%の「藁床(わらどこ)」の他に「藁サンド床」や藁を全く使っていない「ボード床」などがあります。
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- 畳縁(たたみへり)
- 畳における装飾性・デザイン性とともに、耐久性などの機能保持の役割を担っています。麻や綿、ポリエステルなど素材も様々であり、その種類は数千種類と言われています。
「畳替え」の種類
古くなった畳を替える「畳替え」は、3種類の作業に分けられます。
表替え
(おもてがえ)
目安:6~7年畳表面のゴザ(畳表)を新しいものに取り替えます。
新畳
(しんだたみ)
目安:10年以上畳の芯の畳床を含めて畳そのものを新しくします。
裏返し
(うらがえし)
目安:3~4年畳表面のゴザ(畳表)を裏返しきれいな面を表にします。
畳の張替えを行うにあたって、どの作業が最適なのかはその時の畳の状態によりけりです。経年劣化やご使用の方法・頻度によって畳表だけでなく畳床にも痛みは発生してくるので、裏返しや表替えでは畳本来の機能が取り戻せない場合もあります。
どの作業をご依頼いただくのがよいかわからない場合でも、一級畳技能士が最適な作業をご提案しますのでお気軽にご相談ください。