畳の効用
畳のこんないいところ。
保温・断熱効果
畳表に使われているイグサは、その断面がスポンジ状になっているため、中にたくさんの空気を含むことができます。 わら床であれば、そこに使われている「わら」はストロー状になっているため、ここにも多くの空気をたくわえることができます。畳表と床に含まれたたくさんの空気が断熱効果を生み、お部屋の暖かい空気や冷たい空気を逃がさないように保ってくれます。
弾力性
上記の「空気をたくさん含む」という畳の特徴は、同時に適度な弾力性にもつながります。この弾力が生活の中で足腰にかかる負担を軽減してくれるので、赤ちゃんやお年寄りに安心・安全です。
空気の浄化作用と鎮静効果
畳表は他の材質と比較して、二酸化窒素の収着能力が特にすぐれているので、室内の空気をきれいにし、健康な環境づくりに役立ちます。またイグサの香りは森林浴に似た効果があり、疲れた身体をいやし、心を静めてくれます。
吸放湿効果
畳は空気中の水分を1枚あたり約500cc吸収すると言われています。また空気が乾燥してくれば、吸収していた水分を放散してお部屋の湿度を保ってくれます。これはイグサのもつ高い吸放湿性のおかげです。
畳のお手入れ
畳の寿命は、使い方しだい。
畳替え直後のお手入れ
新畳・表替えの敷きこみ後
新しい畳を使用する前に、やさしく畳の目に沿って掃除機をかけ、 表面の細かいゴミや畳表に付いている粉を吸い取り、タオル等のやわらかい布で乾拭きしてください。
裏返しの敷きこみ後
裏返しした畳表は年数が経っているので濡れた雑巾を「固く」絞って拭いてください。
【ご注意】 洗剤等の使用は変色・脱色の原因になるので使わないでください。
普段のお手入れ
- 掃除機はやさしく畳の目にそってかけましょう。畳1帖ずつ丁寧にかけてください。現在の掃除機なら畳表を傷めることなく、表面にある細かいホコリ、ダニ等も吸い取ることも可能です。
- 畳を拭くときは、目にそって乾いた雑巾で拭きます。その時も必ず事前に掃除機でホコリを吸い取ってからにしてください。
- 水やお茶等をこぼしてしまったら、すばやく拭き取りましょう。キッチンペーパーは吸水率が良いので効果的です。拭き方は押し付けて水分を吸い取るように拭き取ってください。擦るとシミの原因になります。
- 天気の良い日には、窓を開けて風を通しましょう。
- 畳の上にはジュータン等を敷かないで下さい。畳の呼吸を妨げるカビ・ダニなどが発生する原因となります。
- 梅雨時や、湿度の高い時は窓を開けず、エアコンで室内の除湿をしてください。除湿機があればそれが一番です。
畳にカビが生えてしまったときの対処法
- 掃除機の吸い込み口のノズルをブラシに変えてカビを吸い取ります。部屋の窓を 開け、掃除機の排気口を窓に向けて作業してください。カビは有害です。できればマスク・メガネ等をしてください。
- 消毒用アルコール(薬局で売っています)を薄めず霧吹きに入替え、畳に直接吹きかけてください。多めに吹きかけたほうが効果的です。※目に入ると、とても痛いので気をつけてください。
- 畳は数分で乾きます。畳が乾いてきたら、さらに乾いたタオル等で拭いてください。
- カビの繁殖力は強いので、上記の作業1回では完全にカビ菌を消滅させることは不可能だと思ってください。週に1回程度、何週間か作業を続けてください。